資源回収を軸にした互助共助の仕組みづくり
uesawa
多摩大学総合研究所
1月9日、多摩大学総合研究所も協力し、公益社団法人日本フィランソロピー協会が主催する「福祉×産業で実現する Well-being なまちづくり研究会」の現地視察会が開催されました。訪問したのは、第1回勉強会で登壇していただいた、埼玉福興株式会社(埼玉県熊谷市)です。
同社は1996年に法人化。熊谷市を拠点に障害者へ生活と農業による就労の場を提供し、「ソーシャルファーム」と呼ばれる、様々な理由で就労困難な方々が地域の中で働きながら長期の居場所となる社会的企業を目指しています。
案内は勉強会で登壇していただいた新井代表。まずは藍染現場と藍畑を見学しながら、藍染の効能や地域百貨店と連携した今後の販路拡大の話を伺います。その後は車で移動し、オリーブの木が青空に鮮やかな畑や、牛舎を改良した野菜出荷施設、土地の名産でもある深谷ネギや白菜畑、そして講演中にも出てきたエディブルスクールヤード(学校校庭に菜園を作り、児童生徒が栽培収穫をする取り組み)で利用している田んぼ等を案内していただきました。
最後はスタッフの方々がチームとなり、「親方」と呼ばれる農業指導者と真剣にネギの苗床作りをしているベルトコンベア作業も見学。親方の温かい眼差しのもとで、皆でキビキビと、その一方で楽しそうに作業をしている姿が印象的でした。参加した多摩地域の自治体職員らも、新井代表の話にメモを取ったり、福祉の現場で必要とされていることが何なのかを肌で感じていたようでした。
次回の勉強会は、1月13日に開催されます。